去る2月23日(日)午後2時から本部会議室に於いて昨年狭山事件冤罪50周年を記念して作られ、キネマ旬報を初め各種映画祭での受賞映画上映会を開いた。昨年12月の執行委員会で決定して支部掲示板、新運転HPなどで宣伝し、直前の青年女性部集会でも呼び掛けたが、参加者は残念ながら少なかった。 映画は、部落差別によって警察、検察権力によって犯罪者にされた石川一雄氏と被差別部落で育ち狭山差別裁判の支援から人生を共にする家族となった早智子さんとの3年間の生活を丹念に描き、「愛とは、幸せとは、人生とは、そして正義とは」を考えさせてくれる感動作だった。                                                                                                       そして二日後の25日、午後6時半から台東区民館ホールで開かれた集会に参加した。そこには、石川さんご夫妻も参加して、全体参加者が300名近い大きな集会だった。中でも片岡明幸部落解放同盟中央執行委員の講演は、130点以上の隠されていた証拠開示によって石川さんの無罪が明らかになっている事実が丁寧に説明されたものだった。そして、石川さんと早智子さんのアピールは、映画の内容に加えて権力犯罪によって無実の罪を着せられ、長年に亘ってご両親やご兄弟も含めて筆舌に尽くしがたい苦悩を、闘いによって乗り越えてきた明るさ、強さを感じさせてくれたと同時に文字通りの権力犯罪を犯した警察・検察官への怒りが込み上げてきた。

何としても、更なる証拠開示と事実調べ、現地調査を裁判所に決断させる闘いが今年の最大課題であり、そのことによって再審決定から完全無罪への道を切り開くことが出来ると確信させてもらった。