2月18日18時より田町交通会館ホールで
連合東京主催「パート・派遣・請負労働者などの処遇改善を求める集会」に参加しました。
労供労連から7名(新運転5名・自運労2名)出席。
傳田労働局長が司会進行、大野連合東京会長挨拶~JILPT呉学殊主任研究員の講演
各組織の取り組み事例として、UAゼンゼン、JP労組、自治労・非正規労組ハロワ
全労金、建設ユニオン、労供労連から報告がありました。
中々盛り沢山の内容でしたが、時間が全然足りない印象だったのが非常に残念。
個人的に非正規関係の宿泊学習会開催を・・・と、望んでしまいました。
労供労連を代表して報告する労供労連東京・太田書記次長(新運転東京書記長)
報告したレジュメは以下の通りです。
全国労供事業労働組合連合会・東京
労供労連は、今年で結成からちょうど14年が経ちます。この間、連合と交運労協、そして労供労組協に加盟して、政策・制度要求面での独自性をそれなりに発揮してきました。加盟単組の自運労と新運転は、55年以上労働者供給事業(以下、労供事業)に取り組む労働組合です。組織人員は、東京・首都圏で4単組、約3000名です。所属組合員は、起業との労働契約ではなく労働組合に加入して供給契約を結んでいる企業で、男女、経験年数、国籍等に関わらず同一労働・同一賃金の日々就労を基本に働いています。また、相対的に高い賃金労働条件の供給契約を結んでいる為に、我々の組合は現役のプロボクサーの日本チャンピオンや元世界チャンピオンを始め、人気漫才師、役者、歌手、活動家などの多彩な組合員仲間に恵まれ、ワークライフバランスを実現していると自負しています。
我々の主な供給先は繁閑の佐賀大きいトラック業界の中小零細企業です。その運輸業界は、燃料費の高騰や環境対策装備の経費増にもかかわらず輸送印賃の低迷により運転手の賃金労働条件が悪化し、慢性的な運転手不足に陥っています。主な供給先事業所の一つである生コン輸送業界も、生コン出荷量の減少と工場の統廃合が底を打った中で、企業内労働者の高齢化と就労組合員数の減少による運転手不足に陥り、アベノミクスによる公共事業の復活や東京オリンピック需要増に対応する為に賃金労働条件の改善と組合員の増員が課題となっています。
また15年前の清掃事業の都区移管に伴う局収車の減車と清掃公務員労働者の削減、請負契約の競争入札と低運賃かなどの行財政改革が進む中で、清掃に継続就労する組合員が大幅に増え、労供事業における日々就労と雇用・健保・年金などの一般法との関係が問題となっています。
それだけに職安法第44条で禁止されている労供事業の例外の一つが派遣法として制定されたように、元々の例外として認められてきた労働組合による労供事業も法制定すべきなのです。そして、過去の供給契約から落ちこぼれた企業と再契約を進め、生コンと清掃、一般トラックとタクシーというバランスの取れた労供事業の拡大が求められています。
今後も、非正規労働者が増える状況下で、起業と労働者個人の契約から我々のように労働組合の集団力による供給契約の優位性を発揮して適正な賃金労働条件の獲得を目指すと共に日雇い保険・特例健康保険制度の拡充と受給要件の緩和を求めていきます。
我々の場合は、例年6月から7月に供給契約の改定交渉をしてきたのですが、いわゆるトリクルダウン方式から非正規の我々の賃金引上げを先行させるボトムアップ方式への切り替えを目指して昨年秋から契約改定交渉に取り組んできました。その結果、昨年12月1日付で清掃作業員と資源者運転手の賃金を時給換算で約100円引き上げを獲得し、そして生コン交渉を今月末から3月初旬に設定しています。従って、今年は春闘に取り組む連合東京・東京交運労協の仲間たちと同時期に格差是正、処遇改善、底上げ実現を目指して生きたいと決意しているところです。
職人さん組合員と壇上に上がる建設ユニオンの取り組み報告。
我々も作業着着用でこれをやれば良かったか?
(人材育成センター)